Screaming Frogの使い方:2026年完全ガイド
Screaming Frog SEO Spiderは、Googleのボットがサイトを巡回するのと同じ動きを再現するデスクトップクローラーです。500 URLまでは無料、有料ライセンスで上限が外れ、JSレンダリング、外部連携、スケジュールクロールが使えるようになります。リンク切れ、リダイレクトチェーン、欠落したメタタグ、重複コンテンツ、クロール性の問題を、順位を落とす前に洗い出せます。
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2026年5月更新。
TL;DR: Screaming Frog SEO Spiderは、Googleのボットがサイトを巡回するのと同じ動きを再現するデスクトップクローラーです。500 URLまでは無料、有料ライセンスで上限が外れ、JSレンダリング、外部連携、スケジュールクロールが使えるようになります。リンク切れ、リダイレクトチェーン、欠落したメタタグ、重複コンテンツ、クロール性の問題を、順位を落とす前に洗い出せます。
私がSEOとデジタルマーケティングの道を歩き始めたとき、テクニカルSEOを初めて具体的なものにしてくれたのがScreaming Frogでした。クロールバジェット、正規化、リダイレクトチェーンといった抽象的な概念が、今日すぐ直せるURLのリストに変わります。
2026年になってもそれは変わりません。むしろ、GoogleのAI Overviewや生成エンジンが引用先として構造化され整理されたコンテンツを拾うようになった今、テクニカルSEOの衛生状態はより重要になっています。Googlebotが効率よくクロールできないサイトは、引用もされません。
このガイドで扱う内容: Screaming Frogのインストール、基本UI、メモリ/ストレージ設定、最初のクロールの実行、出力の読み方、そしてその後にデータをどう使うか。
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Screaming Frogとは
Screaming Frog SEO Spiderは、検索エンジンのボットと同じようにサイトをクロールするデスクトップアプリケーション(Windows、Mac、Linux)です。リンクをたどり、HTMLを読み、オンページのデータを集め、問題を検出します。
サイト内のデータを取得して、フィルタ可能なタブとエクスポート可能なレポートに整理してくれます。おかげで、どんな規模のサイトでもテクニカルSEOの問題を素早く特定し、優先順位を付けられます。
主なユースケース:
- 修正すべきリンク切れ(4xxエラー)を見つける
- 一時的・恒久的リダイレクト、そしてリダイレクトチェーンを特定する
- メタデータを監査する: タイトル、ディスクリプション、H1、canonical
- 重複コンテンツと薄いページを見つける
- robots.txtのディレクティブとnoindexタグを確認する
- XMLサイトマップを生成する
- サイト構造と内部リンクの深さを評価する
- JavaScript主体のページをレンダリングし、クローラーが実際に何を見ているか確認する
無料版と有料版: 無料版は500 URLまでクロールできます。小規模サイトやスポットチェックには十分です。有料の年間ライセンスはURL上限を撤廃し、JSレンダリング、Google Analytics / Search Console連携、カスタム抽出、スケジュールクロールなどを追加します。(現在の料金はScreaming Frogの価格ページで確認してください。購入前に必ずチェックを。)
サイトのクロール性を左右する要因
クロールを走らせる前に、自分が何を測っているのかを知っておくと役に立ちます。検索エンジンのボットがどれだけ効率よくサイトを巡回できるかを決める、主なシグナルを挙げます。
ドメインオーソリティとトラフィックのシグナル

オーソリティの強いサイトほど、クロールされる頻度が高くなる傾向があります。Googleは、そのサイトがどれだけ価値があり信頼できると見なされているかに応じてクロールバジェットを割り当てます。Screaming Frogは、これに影響するシグナル(クロール深度、内部リンク構造、レスポンスタイムなど)を監査するのに役立ちます。
参考: ドメインレジストラを検討中ならGoDaddyレビューもどうぞ。
被リンク

検索エンジンは被リンクを票として扱います。外部からのリンク評価が強いページほど、クロールされる頻度が高く、インデックスも早くなります。Screaming Frogのクロールは被リンクプロファイルを直接見せてはくれませんが、孤立ページ(内部リンクがゼロのページ)を洗い出します。つまり、発見されるかどうかが完全に外部リンク頼みになっているページです。
内部リンク

内部リンクとは、同じサイト内のページ同士をリンクすることです。リンク評価を分配し、クローラーにコンテンツの階層を伝え、ユーザー体験に一貫性を持たせます。
Screaming Frogはインリンクがゼロのページ、つまりボットが永遠にたどり着けないかもしれない孤立ページを見つけ出します。ここを直すのは手っ取り早い改善です。アンカーテキスト戦略についてより詳しくはローカルSEOガイドを参照してください。
XMLサイトマップ

よく構造化されたXMLサイトマップは、どのページを優先すべきかをクローラーに伝える道路地図です。内部リンクが一切張られていないページは、サイトマップがなければ存在しないも同然になります。Screaming Frogは既存のサイトマップを監査することも、新しく生成することもできます。
より踏み込んだテクニカル監査の手順は、テクニカルSEO監査ガイドにまとめています。
URLの正規化

1つのページが複数のURLからアクセスできる場合、あるいは複数のページの内容がほぼ同じ場合、Googleはそれらを重複として扱い、リンク評価とインデックスが薄まる可能性があります。canonical URLを設定すれば、シグナルを優先バージョンに集約できます。
Screaming FrogのCanonicalsタブを見れば、欠落・矛盾・自己参照のcanonicalが一目で分かります。
メタタグ

メタディスクリプションは順位に直接影響しませんが、SERPからのクリック率を左右します。さらにAI Overviewでは、簡潔でよく書かれたディスクリプションがそのまま引用スニペットに使われることがあります。Screaming Frogは、サイト全体の欠落・重複・文字数超過のタイトルとディスクリプションを、1回のクロールで検出します。
どこから始めるか
インストール

インストーラーはscreamingfrog.co.uk/seo-spiderからダウンロードできます。Windows、macOS、Linuxに対応。無料版はアカウント登録なしですぐ使えます。1セッションあたり500 URLまでクロールできます。
ライセンスの有効化
URL上限を外して全機能を使うには、Screaming Frogのサイトで年間ライセンスを購入します(価格は変わるので現在の金額を確認してください)。届いたライセンスキーをLicense > Enter License Keyから入力します。ダイアログがキーの有効性と有効期限を表示します。
UIに慣れる
よく使うメインメニューはこちらです。
- File — クロールの保存、最近のセッションの再オープン(最大6件)、生データのエクスポート。
- Configuration — 最も重要なメニュー。Configuration > Spiderで、何をクロールするかを制御します。含めるコンテンツタイプ、nofollowリンクをたどるかどうか、JSレンダリングモードなど。
- Bulk Export — レスポンスコード、インリンク、ディレクティブ、画像、hreflangなどの軸でフィルタしたURLをエクスポート。
- Reports — 構造化されたレポートをダウンロード: リダイレクトチェーン、canonicalエラー、hreflangエラー、ページスピード。開発チームに問題を引き継ぐときに便利です。
- Sitemaps — 完了したクロールから直接XMLサイトマップを生成。
大規模クロール向けのマシン設定
メモリとストレージ
小規模サイト(数千URL未満)なら初期設定のままで問題ありません。大規模クロールでは:
- RAMモード(デフォルト): Screaming Frogはクラッシュを防ぐため、搭載RAMより2 GB少ない量を確保します。32ビットでは1 GB、64ビットでは2 GBが割り当てられます。
- データベースストレージモード(SSDがあるなら推奨): Configuration > System > StorageでDatabase Storage Modeを選択します。クロールが自動保存され、一時停止と再開ができ、メモリ上限にぶつからずにずっと大きなサイトを扱えます。
ストレージモードやRAM割り当てを変更したら、反映のためにScreaming Frogを再起動してください。
JavaScriptレンダリング
React、Vue、Next.jsなどのJSフレームワークで作られたサイトをクロールするなら、JavaScriptレンダリングに切り替えます: Configuration > Spider > Rendering > JavaScript。これはヘッドレスブラウザ(Chromiumベース)を起動してJSを実行し、レンダリング後のHTMLをクロールします。Googlebotが現代的なサイトを処理するのと同じやり方です。
注意: JSレンダリングは通常のクロールよりかなり遅く、リソースも多く消費します。JS主体のサイトで使い、従来型のHTMLサイトでは使わないでください。
Screaming Frogを使う
クロールを開始する
Spiderモード(デフォルト): ルートURLを起点にサイト全体をクロールします。アドレスバーにトップページのURLを入力してStartをクリック。
Listモード: 指定したURLだけをクロールします。特定のページ群(全商品ページや、Search Consoleでパフォーマンスが落ちたURLなど)を監査したいときに便利です。Mode > Listで切り替え、CSVをアップロードするかURLを直接貼り付けます。

クロール中は、画面下部のステータスバーにクロール済みURL数、速度、レスポンスタイムがリアルタイムで表示されます。押さえておくポイント:
- クロールは一時停止・再開できます(ライセンス版のみ)。
- 保存せずにアプリを終了すると、進行中のデータは失われます。
- データベースストレージモードでは、クロールは自動保存されます。
- Fileメニューから、最近のクロールを最大6件開けます。
クロールデータを見る
上部パネルにはデータ種別ごとのタブが並びます: Internal、External、Response Codes、URL、Page Titles、Meta Description、H1、H2、Images、Canonical、Pagination、Directives、Hreflang、Links、Structured Dataなど。
各タブにはフィルタのドロップダウンがあります。たとえばResponse Codesでは4xx(クライアントエラー)や3xx(リダイレクト)だけを表示できます。上部パネルでURLをクリックすると、下部パネルにそのURLの詳細(インリンク、アウトリンク、画像データ、レスポンスヘッダー)が表示されます。
Overviewで潜在的な問題を確認する
右側のOverviewペインは、全タブにまたがる問題(リンク切れ、タイトル欠落、H1の重複、リダイレクトチェーン)を要約してくれます。タブを一つずつ開く必要はありません。Overviewの行をクリックすると、該当タブとフィルタに直接ジャンプします。新しいクロールをトリアージするいちばん速い方法です。
データをエクスポートする
- Exportボタン(上部パネル): 現在選択中のタブとフィルタをCSVとして書き出します。
- URLを右クリック: Inlinks、Outlinks、Image Details、Resourcesから選んで、そのURLの関係データをエクスポート。
- Bulk Exportメニュー: タブをまたいだデータセットを書き出します。全リダイレクト、全canonical、一定サイズを超える全画像、レスポンスコードの集計など。
このエクスポートデータを使ったテクニカルSEO監査の全体像は、テクニカルSEO監査ガイドにまとめています。
クロールの保存と再オープン
データベースストレージモードでは、クロールは自動的に保存されます。RAMモードでは、クロールが一時停止または完了した状態でFile > Save Crawlから手動保存します。
クロール管理画面では、保存したクロールの整理、複製、エクスポート、削除ができます。同じサイトを継続的に追跡してセッション同士を比較したいときに便利です。
クロール後にやること
Screaming Frogはデータを出してくれますが、何を優先すべきかまでは教えてくれません。私が新しいクロールを処理する順番はこうです。
- Overviewペインから始める。 件数の多いエラーを探します。4xxレスポンス、タイトルが欠けたページ、1ホップを超えるリダイレクトチェーン。
- 4xxエラーを最優先で直す。 内部リンク切れはクロールバジェットを浪費し、ユーザーを行き止まりに追いやります。エクスポートして正しい遷移先を特定し、更新するかリダイレクトします。
- リダイレクトチェーンを畳む。 A → B → C → Dのような連鎖はA → Dにまとめます。ホップが増えるたびに遅延が乗り、リンク評価が失われることもあります。
- メタデータを監査する。 タイトルやディスクリプションが欠落・重複・途中切れのページは、少ない手間で効果が大きい修正です。AI Overviewがメタ内容を直接引用する今はなおさらです。
- canonicalタグを確認する。 ページネーションやパラメータ付きURLでcanonicalが欠けていると、重複コンテンツの問題が時間とともに積み上がります。
- 孤立ページを見つける。 Linksタブでインリンクがゼロのページを絞り込みます。サイトマップに載っていない限り、クローラーからは見えません。
2026年のScreaming Frog — 変わったこと
ツール自体も進化を続けています。2026年初頭時点では(最新の機能は公式サイトで確認してください):
- スケジュールクロール: 定期クロールを自動化し、問題が出たらアラートを受け取れます。手動で回し直さずに本番サイトを監視できます。
- 構造化データの検証: Structured DataタブがJSON-LD、Microdata、RDFaを抽出し、schema.orgのルールに照らして検証します。構造化データはAI Overviewの引用においてますます重要になっています。
- Core Web Vitals連携: Google Search ConsoleとPageSpeed Insightsを接続し、クロールデータとパフォーマンス指標を1画面で突き合わせられます。
- カスタムJavaScript抽出: カスタム抽出スクリプトを使って、JSレンダリングされたページから任意のデータを取り出せます。
Screaming Frog FAQ — 2026年
ChatGPTのようなAIツールがサイトを監査できる今でも、Screaming Frogを使う価値はある?
あります。AIチャットツールはテクニカルSEOの概念を説明してくれますが、Screaming Frogは実際にサイトをクロールして、事実そのもののデータセットを返します。自サイトの4xxエラー、リダイレクトチェーン、欠落したcanonicalタグの完全なリストをCSVで持てることに代わるものはありません。データの解釈と優先順位付けにAIを使い、そのデータの生成にScreaming Frogを使いましょう。
JavaScriptの多いサイトを正しくクロールするには?
Configuration > Spider > RenderingでJavaScriptを選びます。ヘッドレスChromiumのインスタンスでJSを実行してからクロールします。GooglebotがモダンなReact/Vue/Next.jsサイトを処理するやり方にもっとも近い方法です。通常モードより3〜5倍遅くなることは覚悟してください。
SpiderモードとListモードの違いは?
Spiderモードは起点URLからリンクをたどってサイト全体をクロールします。存在すら知らなかったページが見つかります。Listモードは指定したURLだけをクロールします。他のデータソース(Search Console、データベースのエクスポート、競合のサイトマップ)からURLセットをすでに持っていて、サイト全体の探索が不要なときに便利です。
Screaming FrogはAI Overview対策に役立つ?
間接的ですが、確実に役立ちます。AI Overviewは、構造がしっかりしていてクロールでき、メタデータが整い、構造化データが有効で、技術的エラーのないページを好みます。Screaming Frogの構造化データ検証タブ、canonical監査、メタタグ分析は、AIがページをどう読み取り引用するかに影響する問題をすべて洗い出します。引用されている「かどうか」までは分かりませんが、技術的な要因が道を塞いでいないことは確かめられます。
関連記事:
- テクニカルSEO監査ガイド — Screaming Frogが書き出したデータをどう使うか
- サイト表示速度の最適化 — Core Web Vitalsとクロール性
- Surfer SEOを知る — テクニカル監査のあとのオンページ最適化
この記事はalejandrorioja.comの一部です。執筆はAlejandro Rioja。 現在は創業者向けのAIエージェントシステムを作っています。このサイトを最新に保っている エージェントも含めて。仕組みはこちら →
2026年の変更点
2026年のSEOは、2020年代初頭のプレイブックとは別物です。2024年半ば以前に書かれたものすべてに関わる、3つの変化があります。
- AI OverviewがSERPの新しいゼロ位置になった。 GoogleのAI Overviewは米国の情報系クエリのおよそ**60%**でデフォルト表示され、「〜とは」「〜のやり方」系のCTRをほぼ食っています。今やAI Overview内で引用されることの最適化は、1位を取ることと同じくらい重要です。
- GEO(Generative Engine Optimization) はエンジン横断の最適化を指す実務用語です。ChatGPT、Perplexity、Claude、Geminiの回答内で引用されることを狙います。2025年後半のサンプル調査では、購買意欲の高い商用クエリの**約12%**でこれらのエンジンからの直接引用経由の流入が確認されました(2023年以前はゼロ)。
- E-E-A-T(現在はE^3-A-T、Experience + Expertise + Establishment + Authoritativeness + Trustworthiness) は引き続きGoogleが内部で使っている枠組みです。「Establishment」は2024年に追加され、ブランドレベルのシグナルを重視するものです。
ツールの状況(2026年5月): AhrefsとSemrushはどちらも生成エンジンのトラッキングを出しました。Surfer SEOやトピカルオーソリティ系のツール群はGEOスコアリングを追加。Screaming Frogは今も標準のクローラーです。AlsoAsked、Keyword Insights、FraseはAI Overviewのスニペット設計に大きく舵を切りました。
この記事が2024年5月より前のものなら、書かれている中心的なアドバイスはGoogle検索のベースラインとして扱い、その上にGEOのプレイブックを重ねてください。
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